馬券の買い方研究室

ベストな馬券の買い方は、レースによって異なります。プラスになる馬券の買い方を研究していきます。

キセキを軽視したいからデムーロとキセキ不利のデータを血眼になって探したよ

(データ部分スマホからだと見づらいです。すみません。改善に努めます)

 

菊花賞キセキは、来ますか?

 

来ると思いますか?

私は、来てほしくないと思ってます。軽視したいです。

だから、そう思うにふさわしいデータを探すことにします。

仮説ですが「距離が微妙な馬を工夫して持たせるスキル」がデムーロは低いと思っています。うまいのは武、ノリ、蛯名あたりなのだろうか。

デムーロのこれまでの長距離成績

以前の記事で2600m~で探したけど、今回はちょっと緩和して2500m~での成績を調べた。2000年までさかのぼった結果は下記の通り。OPと重賞が対象。

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝 単回値 複回値 単適回値 平均着 平人気 平オッズ
M.デム 3- 4- 6-26/39 7.7% 17.9% 33.3% 38 75 48.0 6.1着 4.4人気 15.3

集計期間:2000. 2.13 ~ 2017. 5.28
ちなみに全て芝コース。回収率の低さもさることながら平均着順が平均人気を下回っている。

悲しい数字だ。オッズも良くないのは確かだが。 

2600m~はこのようになる。

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝 単回値 複回値 単適回値 平均着 平人気 平オッズ
M.デム 1- 0- 3-13/17 5.9% 5.9% 23.5% 11 38 33.2 6.8着 4.5人気 16.6

集計期間:2000. 2.13 ~ 2017. 4.30

もっと悲しい数字だ。

(単適回値という概念を初めて知った。単勝適正回収値の略で、その馬の単勝を買い続けた場合の値で、100を超えてるとプラスの状態ということらしい。もっとも、一般的なそれとは計算方法が異なり、TARGET作者独自の理論を色付けしているようです。)

2000年までの長距離実績を年単位で振り返る

けっこう長いです。時間無い方はサッとスクロールを。

 

日付 開催 レース名 馬名S 性齢 斤量 頭数 人気 着順
170528 2東C 12R 目黒記念HG2 ウムブルフ   牡4 55 18 2
170430 3京4 11R 天皇賞春G1 レインボーライン   牡4 58 17 7 12
170325 3中1 11R 日経賞G2 レインボーライン   牡4 55 16 2
170105 1京1 10R 万葉SH スピリッツミノル   牡5 55 12 3
161225 5中9 10R 有馬記念G1 サウンズオブアース   牡5 57 16 4
161106 5東2 11R アルゼンHG2 ヴォルシェーブ   牡5 55 15 3
161023 4京7 11R 菊花賞G1 ジュンヴァルカン   牡3 57 18 8 10
160529 2東C 12R 目黒記念HG2 スーパームーン   牡7 56 18 5
160320 1阪8 11R 阪神大賞G2 トーホウジャッカル   牡5 57 11 2
151227 5中8 10R 有馬記念G1 サウンズオブアース   牡4 57 16 5
151025 4京7 11R 菊花賞G1 ワンダーアツレッタ   牡3 57 18 9 14
150531 2東C 12R 目黒記念HG2 レコンダイト   牡5 55 18 4
150328 3中1 11R 日経賞G2 サウンズオブアース   牡4 55 12 1
150322 1阪8 11R 阪神大賞G2 カレンミロティック   セ7 56 10 6
140329 3中1 11R 日経賞G2 オーシャンブルー   牡6 56 15 4 10
131222 5中8 10R 有馬記念G1 テイエムイナズマ   牡3 55 16 15
121021 4京7 11R 菊花賞G1 アーデント   牡3 57 18 16 13
111225 5中8 10R 有馬記念G1 ヴィクトワールピサ   牡4 57 14 4
110219 1東7 11R ダイヤモHG3 ビートブラック   牡4 55 16 1
101226 5中8 10R 有馬記念G1 ヴィクトワールピサ   牡3 55 16 2
101204 5中1 11R ステイヤG2 フォゲッタブル   牡4 58 15 4
091227 5中8 10R 有馬記念G1 アンライバルド   牡3 55 16 8 15
091205 5中1 11R ステイヤG2 ポップロック   牡8 57 16 6 14
081228 5中8 10R 有馬記念G1 スクリーンヒーロー   牡4 57 14 3
071223 5中8 9R 有馬記念G1 ダイワメジャー   牡6 57 16 6
060408 2阪5 10R 大阪―ハH モノポライザー   牡7 54 10 8 10
060325 3中1 11R 日経賞G2 ストラタジェム   牡5 57 13 6
050409 2阪5 11R 大阪―ハH ザッツザプレンティ   牡5 59 12 1
041204 5中1 11R ステイヤG2 ダイタクバートラム   牡6 57 14 1
040502 3京4 11R 天皇賞春G1 ネオユニヴァース   牡4 58 18 2 10
040410 2阪5 11R 大阪―ハH ミッキーベル   牡4 54 10 1
031109 4東2 11R アルゼンHG2 ナチュラルナイン   牡3 53 14 1
031026 4京6 11R 菊花賞G1 ネオユニヴァース   牡3 57 18 1
030412 2阪5 11R 大阪―ハH トウカイオーザ   牡6 56 9 3
020428 3京4 11R 天皇賞春G1 ボーンキング   牡4 58 11 6
011223 5中8 9R 有馬記念G1 トウカイオーザ   牡4 57 13 5
010108 1京4 10R 万葉S ミスズシャルダン   牡6 56 10 1
001202 6中1 11R ステイヤG2 ロードプラチナム   牡4 57 11 3
000213 1東6 11R ダイヤモHG3 タヤスメドウ   牡5 55 14 1

集計期間:2000. 2.13 ~ 2017. 5.28

まず今年から。

万葉Sのスピリッツミノルはなんとか3着に持ってきて面目を保つものの、レインボーラインの2走は人気を裏切る結果に。目黒記念のウムブルフは過剰人気でしょう(8番人気ルメール騎乗のフェイムゲームが勝ったレース)。

2016年

着順がすべて人気より下だった。

菊花賞は乗り馬に恵まれず。

阪神大賞典トーホウジャッカルはこの人じゃなくても2番人気だったのだろうか。

2015年

サウンズオブアースとレコンダイトでいい仕事をしている。

ただし日経賞ではサウンズオブアースに騎乗し1番人気4着。

菊花賞は乗り馬に恵まれず。

2014年

オーシャンブルーの1鞍のみ。

2013年

有馬記念テイエムイナズマに騎乗。出てたことに驚く。

2012年

菊花賞単勝100倍を超える馬に騎乗し着外。

2011年

ダイヤモンドステークスビートブラックに騎乗し1番人気4着。

この馬は次走岩田でOPを勝っている。

2010年

ヴィクトワールピサ有馬記念を制している。

ステイヤーズSでは4番人気5着。

2009年

引退少し前のポップロックと燃え尽きたアンライに騎乗しどちらも着外。

2008年

スクリーンヒーロー有馬記念に騎乗。マツリダの邪魔をしながら?も5着。

人気は裏切っている。

2007年

ダイワメジャー有馬記念3着。レースを見直してもこれは好騎乗だったのではと思う。

2006年

モノポライザー()に騎乗している。

日経賞ストラタジェムを2着に持ってきている。

2005年

大ハンカップ(OP)でザッツザプレンティ59kgに騎乗し1番人気4着。

GⅠ馬でしょ…OPに出ていたなんて。

2004年

ステイヤーズステークスダイタクバートラムに騎乗し1番人気1着。

やはり強い馬に乗せたら結果は出すよね。とはいえ前走アル共4着(小牧さん)からの巻き返しはお見事。

2003年

トウカイオーザでOP勝ち。

3冠がかかったネオユニの菊花賞アンカツのザッツにやられ3着に敗れている。

2002年

春天ボーンキング可もなく不可もなく

2001年

全て着順が人気を下回る。

2000年

同上!

総括

過剰人気になりがちだけど、長距離適性のある馬に騎乗するときは最低限の結果を残している。

ではキセキには長距離適性があるのだろうか。

それは次回に。

 

今、500億円あってもその馬券買いますか?

日曜、レースが終わり、月曜からは様々なファクターをかきあつめ、取捨選択をして、木曜か金曜に出走馬が確定、金曜か土曜に枠順が決まり最後の絞りに入る。

データもだけど、オッズの兼ね合いもある。馬場状態も馬体重もある。馬券を当てるには様々なタスクが積み重なる。

迷いに迷うレースも多い。しかし最後は限られた予算の中での選択になるので、切り捨てなくてはならない選択肢がある。

ふと、考えた。今、500億円持っていたとしてもその馬券を買いたいのか?

と、いうことだ。

その仮定においても買いたい馬券だったら、それこそ本当に買いたい馬券なのかもしれない。いつか使ってみようと思う。

デムーロさん、ルメールさんの長距離(2600~)成績

ベタ貼りします。よろしければご参考までに。

デムーロ    

1着- 2着- 3着- 4着- 5着- 着外/ 合計( 勝率/連対率/複勝率) 単回収値/複回収値
全成績  1- 0- 3- 4- 2- 7/ 17( 5.9%/ 5.9%/ 23.5%) 11円 / 38円
 芝   1- 0- 3- 4- 2- 7/ 17( 5.9%/ 5.9%/ 23.5%) 11円 / 38円
ダート  0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
特 別  1- 0- 3- 4- 2- 7/ 17( 5.9%/ 5.9%/ 23.5%) 11円 / 38円
牝 馬  0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
1人気  1- 0- 2- 2- 0- 0/ 5( 20.0%/ 20.0%/ 60.0%) 40円 / 86円
マル外  0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0

この数字をみると厳しいと感じます。

 

ルメール

   1着- 2着- 3着- 4着- 5着- 着外/ 合計( 勝率/連対率/複勝率) 単回収値/複回収値
全成績  7- 1- 3- 2- 0- 5/ 18( 38.9%/ 44.4%/ 61.1%) 130円 / 90円
 芝   7- 1- 3- 2- 0- 5/ 18( 38.9%/ 44.4%/ 61.1%) 130円 / 90円
ダート  0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
特 別  7- 1- 3- 2- 0- 5/ 18( 38.9%/ 44.4%/ 61.1%) 130円 / 90円
牝 馬  0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
1人気  5- 0- 1- 1- 0- 1/ 8( 62.5%/ 62.5%/ 75.0%) 128円 / 96円
マル外  0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
そこそこ信頼はできそうです。

菊花賞はチャンスレース?その1

秋華賞はルメ、武、デムの3人で決まった。

またか・・・と思うほどGⅠで馬券に絡む騎手は限られる。

近年は特にその傾向が顕著だ。

今回もまたデムルメのデータを中心に扱い、彼らは菊花賞でも買うべきなのかを最終的にはいいたい。多分複数回になるので最後の方にいう。といいつつも続かないことが常ですが・・・

デムルメをワイドでベタ買いしたらどうなるの?

例によって03年の2人の日本重賞における初共演(TARGET調べ)まで遡り、検索しました。

結果

◆集計結果
該当レース数 : 189 レース
的中レース数 : 26 レース
レース的中率 : 13.8 %
総買い目数  : 189 点
平均買い目数 : 1.0 点
回収率  : 114.6 %
最高獲得配当 : 3880 円
最低獲得配当 : 120 円
平均獲得配当 : 832 円

デムーロ成績
着度数 : 36- 22- 26- 105/ 189
勝率 [ 19.0% ] / 連対率 [ 30.7% ] / 3着内 [ 44.4% ]

ルメール成績
着度数 : 31- 25- 18- 115/ 189
勝率 [ 16.4% ] / 連対率 [ 29.6% ] / 3着内 [ 39.2% ]

 

この通り。馬連に続いてワイドのベタ買いでもプラスとは、恐れ入りました。

ここでひとつ思い浮かんだ。他の騎手ならどうなのだろうか。

試しに武豊デムーロでやってみた。

◆集計結果
該当レース数 : 314 レース
的中レース数 : 27 レース
レース的中率 : 8.6 %
総買い目数  : 314 点
回収率 : 88.1 %
最高獲得配当 : 8480 円
最低獲得配当 : 130 円
平均獲得配当 : 1024 円

デムーロ成績
着度数 : 49- 25- 35- 205/ 314
勝率 [ 15.6% ] / 連対率 [ 23.6% ] / 3着内 [ 34.7% ]

武豊成績
着度数 : 45- 28- 32- 209/ 314
勝率 [ 14.3% ] / 連対率 [ 23.2% ] / 3着内 [ 33.4% ]

武さんの成績もすばらしいですが、さすがに回収率100%超えはないですね。

ついでにルメ×武のデータも。

◆集計結果
該当レース数 : 291 レース
的中レース数 : 35 レース
レース的中率 : 12.0 %
総買い目数  : 291 点
回収率  : 76.0 %
最高獲得配当 : 5070 円
最低獲得配当 : 120 円
平均獲得配当 : 631 円

ルメール成績
着度数 : 40- 38- 35- 178/ 291
勝率 [ 13.7% ] / 連対率 [ 26.8% ] / 3着内 [ 38.8% ]

武豊成績
着度数 : 39- 32- 28- 192/ 291
勝率 [ 13.4% ] / 連対率 [ 24.4% ] / 3着内 [ 34.0% ]

こうなります。やっぱりルメールデムーロはすごい。

そんなすごい2人でも苦手なレースはあるはずだ。

長くなったのでさらなる考察は次回。 

 

 

秋華賞回顧

1着 ディアドラ

2着 リスグラシュー

3着 モズカッチャン

馬券は外れ。ハービンジャー産駒は初のGⅠ勝利となった。

 

アエロリットを本命にしてしまった。

直前までモズカッチャン軸だったのだが…

結局、好きで回収率も良いノリさんの馬であることを理由にアエロリットに。こういう自分の選好を予想に入れすぎると勝てない。しかし繰り返してしまう。

そもそもノリさんは京都芝2000未勝利。クロフネ産駒も芝2000の重賞未勝利。知ってはいた。が、アエロリットならもしかしたらそれを乗り越えられるかもと思っていた。ひとつのマイナス要素なら覆せるけど、ふたつ(しかも重大)になると厳しいのかも。

週の真ん中に書いた記事の通りになってしまった。自分にはそれを信じてハービンジャー二頭の単勝に厚く張るという行動はとれなかった。

来週は菊花賞。また、血統やデータとの戦いだ。リベンジ!

 

(16:24追記)血統完全予想したけど、ハービンジャーは重得意サイド、ハーツもディープと比べたら得意サイドということがレース後調べているうちにわかった。次回以降に生かす。