宝塚記念/上半期備忘録
宝塚記念
宝塚記念は見ごたえのあるレースでした。まさかの福永シュヴァルグランの逃げ、デムーロサトノクラウンの駆け引き、淀みないペースを前で受け、4着に粘ったルメールシャケトラ、内を突いて2着に持ってきたノリさんゴールドアクター。
キタサンブラックと武さんにやられっぱなしではいかない他の騎手たちの意地を感じられたレースでした。
サトノクラウンおめでとう。さすがハイランドリールに勝った馬。
馬券は惨敗です。PATの全額なけなしの1,200円をBET。キタサンブラックを外したワイドで、シュヴァルグランから流しました。
見ごたえのあるレースに対しての“観戦料”と思えば安いもの、という精一杯の強がりをいうほかありません。
上半期備忘録
上半期は回収率94%、的中率15%でした。4月までは回収率20%台的中率も一桁で死んでいましたが、5月以降はNHKマイルの3連複などで挽回できました。
ダビフレ(ダービーフレンズ)という競馬予想SNSに参加しています。そこではJRAの重賞(と地方・海外G1)を予想して投稿できます。5頭まで印をつけられるのですが、もしその5頭を馬連BOXで買っていた場合の収支を計算しました。
しかしこれは結構タラレバな数字です。
実際の馬券とダビフレへの投稿がやや異なることもあるからです。
一点100円として、5頭BOXなので1R1,000円ですね。
ダビフレに54R予想を投稿しており、投資は54,000円。
回収は71,720円、回収率は132.81%です。
的中レースは22R(内、ガミ7)で的中率は40%ちょいでした。
実際の買い方はまだまだ見直す余地があるといえそうです。
上半期に買った馬券の券種の内訳と回収率をみると、多い順からワイド(29R、65%)、3連複(19R、110%)、馬連(11R、123%)、馬単(5R、0%)、3連単(4R、0%)、複勝(2R、111%)という順番でした。
自分が得意と認識しているワイドが投資額が多く、そして的中率が低いです。認識を改めないと下半期も変わらないと感じています。
下半期はガミを恐れず馬連中心にする方向性がベストなのでしょう。3連複は回収できてはいますが馬連で2頭を当てるほうが難度は低いでしょう。
蛇足
ダビフレのIDは1912689923です。よろしければ友達になってください。
【第3回】判治フォーム
判治さんという方が考案したフォームで、馬連のフォーメーション買いです。
AB-ABCDE
このような買い方ですね。
軸は基本的に二頭で、片方は本命サイド、片方が穴サイドが望ましいとされているようです。
利点は、的中率と回収率の両方をある程度期待できそうな点かと思います。
本命サイドを軸にしているので、当たる保証はそこそこ確保できるでしょう。
その本命サイドの馬がダメでも、もう一頭の軸馬が来れば、爆裂も期待できるのではないでしょうか。
デメリットは、今まで取り上げてきたケリーフォーム、どじんフォームと比べると馬連の分的中金額は少なめになってしまう点でしょうか。
・判治フォームでしてはいけない買い方
桜花賞で、買う馬を五頭に絞っていました。
買い方は判治フォームにしようと決めました。
軸ソウル(一番人気)、ミヤビ(二番人気)、相手にはその二頭とレーヌミノル、リスグラシュー、ゴールドケープで馬連7点です。
結果はご存知の通りレーヌミノル1着、リスグラシュー2着、ソウル3着…
判治フォームのセオリー通りに穴サイドのレーヌミノル、もしくはリスグラシューを軸にできていれば、的中していました。完全なタラレバですが…
当てたいがために本命を軸にして結果外すような選択をする自分の甘さに勝ち切って、正しい決断を下せるかというところが肝になってきますね。
エプソムカップを考える。その1
東京競馬場での連続G1も終わり、宝塚記念までやや落ち着く感じでありましょうか。
しかし新馬戦も始まり、若駒に興味がある方や夏競馬が得意な方にとってはいい季節がやってきましたね。
夏競馬は苦手すぎるので、毎週だらだら買わずにいかに見していくか、自分との戦いになりそうです。
今週は、6/11に行われるエプソムカップについて考察します。
エプソムカップ 過去10年 配当傾向 | 競馬予想DBによりますと、
①1-3番人気のうち1頭以上が馬券になる確率は連対、3着以内ともに100%です。
②1-5番人気のうち2頭以上が馬券になる確率は連対が90%、3着以内は100%です。
③1-5番人気のうち3頭以上が馬券になる確率は30%です。
比較をすると、前週の開催となる安田記念は①の連対が80%、3着以内は90%。②の連対が50%、3着以内は60%で、③は0%です(注:今年の結果は反映されていません)。
直近行われた芝のG3新潟大賞典は、①の連対が70%、3着以内は80%です。②の連対が30%、3着以内は60%で、③は10%です。
やはり別定戦なので、ハンデG3である新潟大賞典にくらべると堅い決着になりそうです。が、もちろん過去のデータに過ぎないので、メンバーとオッズを見ながら買い方も考えることになりそうです。
上位人気も全く読めません。とりあえず昨年2着のフルーキーはまだ人気になるのかな?程度しかわかりません。
外過ぎなければヒストリカルから買いたいのですが、データ上ではヒストリカルと上位人気馬をうまく絡めることが的中への道になりそうですね。
出走馬も決まっていないので、今回はこの辺りまでにします。
【日本ダービー】母父シンボリクリスエスをどう考えるか?【東京優駿】
いよいよ今年もダービーデーがやってまいりました。
メンバーは昨年に比べると落ちるかもしれませんが、ダービーのワクワク感は毎年格別なものがありますね。
そして今年は1番人気が4倍代(投稿時点)と、混戦です。馬券的な妙味もありそうです。
この時点で1番人気のアドミラブル(父ディープインパクト)と、2番人気のレイデオロ(父キングカメハメハ)には共通点があります。
母父がシンボリクリスエスという点です。
母父名[シンボリクリスエス]の競走馬検索結果|競馬データベース - netkeiba.com
おそらく有料会員でなくても見られると思います。見られなかったらすみません。
母父シンボリクリスエスの血統で今のところ一番賞金が多いのはオジュウチョウサン(現在障害GⅠ3勝を含む6連勝中)です。続いて牝馬のシングウィズジョイ(16年エリ女2着)、エイシンバッケン(ダート馬、17年フェブラリーS4着)というラインナップです。
私はこのシンボリクリスエスという馬を信用していません。エピファネイアなどすばらしい馬もたまに出しますが、イメージとしてはスピードに欠ける産駒が多いといった感じでありましょうか。
しかしシンボリクリスエスは繁殖の質は良かったので、母父としては悪くないのではという意見もあります。
偶然にもダービーという大舞台で母父シンボリクリスエスの馬が人気を分け合うことになってしまいました。荒れて欲しいと思っていますが、2頭とも重賞を勝っていますし、計画通りのローテーションのようですし、スンナリ決まることも十分ありそうですね。そして母父シンボリクリスエスの代表産駒として羽ばたいていくのかもしれません。
以上、その2頭が来たらあっぱれ!来なかったらだからシンクリは不安だったといえばいいだけのノーリスクの逆張り記事でした。
では素敵な日曜日を、ダービーデーをお過ごしください。
【第2回】どじんフォーム
競馬は難しい。予想が良くても買い方が悪ければ、最悪外れてしまう。予想の山と、買い方の山、二つの山を極めないといけない。
だから、競馬は面白い。
第2回はどじんフォームを扱います。
最近は美容ツイートでバズっていた、どじんさんが使っているフォームです。
メリット、デメリットを挙げた上で、先日のGⅠレースNHKマイルとヴィクトリアマイルを例にとりこのフォームについて考察します。
どじんフォームは、3連複のフォーメーションです。どじんさんは一列目に穴馬、二列目に本命サイドの馬を2、3頭、三列目は手広くといった感じで合成オッズが20倍程度になるようにフォーメーションを組んでいました。予算は1レースに3000円ほどかけていました。
メリット
デメリット
- 1レースにかける金額が、人によっては高く感じる(あるいは点数が多いと感じる)
- 一列目を人気サイドにすると、トリガミになる可能性もある
- 穴馬選びに失敗すると外れが続くことも
このフォームはとにかく3着以内に来そうな堅実な馬を探せれば、とてもいいと思います。
一列目は1着か着外かのようなブンブン丸(例えが古くてすいません!)的な馬ではなく、相手なりに走りそうな馬がいいのかもしれません。
最後に、どじんフォームの利点を実際の馬券のオッズを見ながら振り返り、この回を閉じます。すいませんが私が実際に買った馬券でシミュレーションさせていただきます。
例えばNHKマイルカップの軸がボンセルヴィーソ(3着)だったら
一列目にボンセルヴィーソ
二列目にアエロリット、モンドキャンノ、レッドアンシェル
三列目を全頭で買うとすると、これで45点です。
リエノテソーロの激走により、3連複の配当は50600円でした。
もし一列目と二列目の馬だけで買っていたとしたら、的中する可能性があるのはワイド6-16(ボンセルヴィーソとアエロリット)10.0倍のみです。
馬連だったら当たっていません。
ワイド一点で4500円買った場合、10倍ついたので払戻は45000円。しかし、自分のスタイルを考えると現実的ではない数字です。
そして、3連複50600円より払戻額も低いです。
もちろんこれは結果論であり安めを引く可能性もありますが、軸さえ当たれば広く網を張れる分、ヒモのが抜けての不的中を防ぐことができます。
ヴィクトリアマイルの場合
軸アドマイヤリード(1着)
三列目全頭
これで31点です。
二列目の二頭が着外のため結果は外れですが、仮にジュールポレール(3着)ではなくスマートレイアー(アタマ差4着)が3着だったら、3連複の配当は63380円でした。
一列目の馬と二列目の馬だけで買うとすると、的中に一番近かったのがアドマイヤリードとスマートレイアーのワイドで12.1-14.1倍です。こちらもスマートレイアーが3着争いだったため、馬連だったら当たっていません。
仮にアドマイヤリードとスマートレイアーのワイドを3100円全額買って的中し、上限の14.1倍ついたとしても43710円の払戻です。3連複だったら63380円なので、こちらも3連複の方が高くついていますね。
どちらも少し荒れたレースだったので、安めを引いていたら一列目と二列目で買った方がマシということもありそうです。が、このフォームは一列目に人気馬をおくことはあまり推奨されていないように思えます。目をつぶっていきましょう。
やはりどじんフォームは手広く流せるのが、利点といえそうです。一点買いに比べると安心感も違うと思います。 ではまた次回。
【寄り道①】デムルメ同居せずは本当なのか!?
「デムーロとルメールが一緒に馬券になることはあまりない」という説があります。
フォローしている競馬クラスタの方が言っていたり、某掲示板でたまに見かけたりします。
肌感覚では、合っていると思いました。
しかし、調べてみないと正確な数字はわかりません。今回はそれを調べました。
中央の重賞で彼らが一緒に出たレースの内、一体何レースで一緒に馬券に絡んでいるのでしょうか。
今年は18レースで彼らは一緒になっています。
そして2人とも馬券に絡んだレースは、ゼロです。
なんとゼロとは!確率的にはそろそろ来そうな頃合いとも、いえそうです。
2016年の成績も調べました。2016年は、47レース中9レースの19.1%でした。
2016-17年の現時点までの通算はどうでしょうか。通算は、65レース中9レースで確率は13.8%でした。
肌感覚でも数字の上でも同じように、デムーロとルメールが一緒に馬券になることは少ないといえそうです。
では、デムルメ同居しない説の検証は、ここで終わります。
しかし、TARGETを取り入れている人はこんなデータすぐ出せそうですね。月額2,052円ですか。
馬券でそれ以上毎月プラスにできればいずれ導入したいですね。夢のTARGET!
現時点では、導入してもその費用すら賄えなさそうです。
ここからは裏の議題にうつります。
デムルメあまり同居せずは、もうわかりました。
では、2人の内少なくともどちらかが馬券に絡む確率は、どうなのでしょうか?
まず今年ですが、18レース中14レースで77.8%でした。特に驚きはないと思います。やはり、相当絡んでいますね。
2016年は、47レース中36レースで76.6%でした。
2016年と今年現在までの通算は、65レース中50レースで76.9%です。
当たり前ですが、とても絡んでいますね。この2人が一緒に出ている重賞では、2人とも買わないという選択肢は現実的ではなさそうです。
最後に、根拠となるスクショを貼ります。今まで出した数字の根拠となる、2016-17年現在までの彼らが一緒に出た重賞の成績、共に馬券になった確率(シンクロ率)、少なくともどちらかは馬券になった確率をまとめました。
かなり、アナログにやってます笑
そして彼らの過剰人気(⁉︎)もわかると思います。
今週末はオークスですね。枠も出ましたし、あとは決めるのみ。悔いのない馬券ライフを送りたいです。
では、みなさまgood luck!いい夢見ましょう‼︎
【第1回】ケリーフォーム
Twitterで馬券クラスタをフォローしていくうちに、ある特定の条件で馬券を買うことが「フォーム」と呼ばれていることがわかりました。
ここから数回は感銘を受けたり参考にしているフォーム(ご存知の方も多そうですが)を紹介し、メリット、デメリットを考察します。
ケリーフォーム
買い方:一番人気と二ケタ人気の馬のワイド(馬連)の一点買い。
ケリーさんという方から広まった買い方です。
メリット
- 一番人気を軸にできる
- 単に二桁人気の馬の複勝を買うより、走る期待値が高い一番人気とのワイドにすることで複勝以上のリターンが期待できる
- 一点買いなので、的中時はハイリターンが期待できる
- ワイドなので、一番人気が連を外しても的中することもある。
デメリット
- 二ケタ人気だが走る馬を精査する確かな目が必要。初級者には向かない。
- 二ケタ人気の馬が激走しそうなレースを精査する目も必要。初級者には(以下略
中穴派で、穴馬を見極める目がないのでケリーフォームを実践したことがありませんが、いいと思うのは一番人気を軸にできるということです。穴馬の見極めに集中できると思います。
難しいのは、二ケタ人気で走る馬の探し方です。二ケタ人気の時点で一般的には走らないと思われているので、それを覆す根拠を探し、購入、的中までいくにはそれなりの苦労が伴うでしょう。
そして、二ケタ人気の馬が好走するレースを見極めるのも難しく感じています。
一番人気と二桁人気の馬が馬券圏内に同居する確率は高くて20%代(根拠は霊感です…)という感覚があります。
二桁人気の馬が好走しがちなレースもありますが(GⅠでいえば天皇賞春、NHKマイルカップ、ヴィクトリアマイルなど)、それがわかるようになるまで時間がかかると思います。
ケリーフォームの使いどころ
データや出馬表から二桁人気馬の好走が
期待できるレース
OP戦や、2歳3歳の世代限定戦、牝馬限定戦でよくありそうな印象です。
使ってはいけなさそうなレースは、オークスやダービーなど比較的堅めにおさまりがちなレースですかね。
以上、ケリーフォームの考察でした。
個人の感想なので、挙げたメリットデメリットはフォームを作った方の意図と外れている可能性は大いにあると思います。どうかご容赦ください。
前回予告の時点ではどじんフォームも扱う予定でしたが、文字数が1000字近くに達したため次回にします。
【次回予告】どじんフォーム